察する事を求められる日本での生きづらさ

日本社会に馴染めない自分

ぼっちの会社員

僕は日本で生まれて日本で育ってきたけど、いまだに日本の社会に上手く馴染めないと感じている。

おそらく自分が発達障害(グレーゾーン)を持っている事が関係しているのだと思う。

子供の頃から自分は何か人と違うと感じてきたし、周囲の人が普通に出来ている事も自分には出来ないと感じる事が多かった。

まず、自分は空気を読むのが苦手で、日本の察するという文化があまり好きではない。

察するというのは、人から言われなくても相手の求めることに気が付いて言われる前に動いたり、言われた事以上の事を気を効かして行わないといけない事だ。

日本の社会で働いていると、察して動かないといけない場面が結構多い。

僕はハッキリと言ってもらわないと分からないタイプだから、察する事が出来なくて上司や先輩から突然苛立った態度を取られたり怒られる事がよくあった。

怒られると「えっ!なんで!?」と突然キレられたように感じてびっくりする事がほとんどだ。

怒っている相手からすると「鈍感だ」とか「気が利かない」とか「言われたことしかやらない」というストレスが溜まりに溜まって怒りが爆発したという事なんだろう。

でも、僕から言わせれば怒る前に「最初から言葉にしてハッキリと言って欲しかった・・・」という納得いかない気持ちが大きかった。

結局、そうやって怒り出すのも「言われなくてもやるのが当たり前だ」という思い込みがあるからだろう。

こういう日本の察する事を求められる文化が僕は苦手だ。

そんな事を勝手に期待されて「察しろよ!」と怒られてもこっちは困ってしまう。

欧米みたいに仕事の分担・役割をはっきりさせてほしい

サブディスクリプション

僕としては手順やルール・自分が担当する役割が決まっていて、その通りに仕事をする方がやり易い。

僕だけじゃなく誰だってそうだろう。

日本の職場というのは役割分担が曖昧で、慣れてくると自分の仕事以外の事もやらざるをえなくなってくる場合が多い。

そうなると一々人に相談して確認しながら仕事を進めないといけない、なんていう非効率で面倒な事が発生してしまう。

僕はこうした仕事の相談とか確認しなきゃいけないのが苦手で苦痛だった。

相談すれば「自分で考えろ!」と言われたり、相談しなかったら「なんで聞かなかった!?」と怒られたり、察する事が苦手な僕はどうして良いか相談する前によく悩んだものだ。

欧米だとジョブ・ディスクリプションという書類があって、職務内容と範囲をハッキリと記したものがあるらしい。

労働者は自分の仕事の役割がハッキリしていて、このジョブ・ディスクリプションに規定された役割以外の業務には手を出さないとの事。

その方が報連相に時間を取られなくて効率的だろうなと思う。

日本の働き方だと自分の仕事の範囲など曖昧で、多くの人はマルチタスクでやる事が多くて忙しいなんてのが実情じゃないだろうか?

少なくとも自分の会社員時代はそうだった。

周りが残業していたら帰れなかった会社員時代

話が逸れてしまったが、察する文化という事の一つに先輩や上司が忙しくて残業していたら自ら率先して仕事を引き受けて一緒に残らなきゃいけないなんてのも会社員時代はよくあった。

最初そういうのが分からなくて自分の仕事が終わったからと早く帰っていたら、後から先輩に「みんな忙しいんだぞ。手伝っていったらどうだ?」と怒られた事がある。

つまり先輩の仕事が終わるまで一緒に残業しろという事だ。

「はぁぁぁ!?」って内心思ったけど、悲しいかな会社員時代はそこら辺を”察して”例え自分の仕事が終わっていたとしても、職場のみんなの仕事が終わるまで一緒に残業するしかなかった。

なんでみんな一緒に残業しなきゃいけないんだ。

自分の仕事が終われば終わりだったら良いのに、って会社員時代は何度も不満に思ったものだ。

残業の例もそうだけど、こういう暗黙の了解が日本の社会には結構有る。

でも僕はそういうのがさっぱり分からなかったから、先輩や上司に怒られて後から覚えていくしかなかった。

日本でははっきりと言葉に出さない事が美徳みたいな文化があるのかもしれないけど、自分はそういう言葉に出さない部分を読み取るのが苦手なので、学校でも会社でもたいてい浮いた存在になってしまう事が多かった。

会社員を続けるのは無理だと思ってフリーターに

結局、自分には会社員生活を続けるのは無理だと思って今は気楽にフリーター生活をしている。

会社員時代のように難しい事考えて頭を悩ませなくていいので、こっちの方が自分には合っているなと思う。

若い頃は相手の考えを察して気を効かさねばと気張って働いていたけど、おっさんになって「そんなのどうでもいいや」と開き直ってしまった。

もう会社員時代のような緊張して周りに気を使ってばかりいた生活には戻りたくないなと今は思う。

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