
EVバイクやEV自動車は普及しないと思う話
僕は昔からバイクや車のEV化に関しては、否定的な思いでその話題を見ていた。
なんで否定的なのかと言うと、理由は沢山ある。
- 航続距離が短く実用的で無い
- CO2排出削減が目的と言っておきながら、製造過程や発電でCO2を出すので結局は意味が無い
- 電力需要ピーク時に電力が逼迫しているのに、電力供給が追い付くはずが無い
- 価格がガソリンバイク・自動車の1.5倍〜2倍もする
- 政府が勝手に決めて、勝手に話を進めているのが気に入らない
以下、もう少し詳しく理由を述べていこうと思う。
EVバイクは航続距離が短い
今のEVバイクを見ていると原付一種のモデルで大体航続距離が50kmに満たない物が多い。
例えば、片道5kmの通勤を往復で週5日乗るとしても、バッテリーが1週間も持たないので、小まめにバッテリーの交換・充電が必要だろう。
また、どこか遠くへツーリングに行くなんて事もこの航続距離じゃ難しい。
これは原付二種クラスでも似たようなもので、航続距離が100kmに満たないバイクがほとんどだ。
ガソリンのバイクなら燃料満タンで300km前後は走れる事が多いからとても比較にならない。
バイクに乗って遠くまでツーリングに行けるのも、全国どこにでもガソリンスタンドがあるからであって、バッテリーが切れるのではないかと心配していたら自由に遠くにバイクで出掛けることも出来なくなる。
CO2削減の嘘
EVバイクの目的はCO2の削減が目的であるはずだ。
でも、結局CO2は製造時や発電時にも発生することになる。
これはネットで見た記事なんだけど、EV自動車の場合、内燃機関車よりEVの方が製造時のCO2排出量が倍近くになるらしい。
この記事によると、EV車が内燃機関車のCO2排出量をトータルで下回るには世界平均で11万キロ必要とのこと。
おそらく普通のユーザーは11万キロも同じ車に乗る人は滅多に居ないだろうから、結局は内燃機関の車に乗ってた方のが、まだ環境に優しいことになる。
これはバイクでも同じ事じゃないだろうか?
それに元々バイクなんて車に比べればずっと燃費が良く環境に優しい乗り物なはずなのに、EV化する必要があるのか?というのが疑問だった。
電力供給が追い付くのかという疑問

もし現在の車やバイクがEV化したら、そもそも現在の発電能力ではとても賄いきれない。
ただでさえ夏の電力需要のピーク時に電力不足でエアコンの使用を控えるように呼びかけているのに、そんな状況でバイクや車のEV化を進めようとしている事が信じられない。
トヨタ自動車の豊田章男社長の発言によると、現在の販売者や保有されている自動車がEVに置き換わったら、国内の発電能力を10~15%増強する必要があるとの事。
原子力発電だと10基、火力発電だと20基程度に相当するらしいので、とても現実的じゃない。
おまけに出掛けた先でバッテリーを交換・充電できるようにインフラの投資も必要になる。
ガソリンスタンドに代わって、全国にEV用のバッテリー充電・交換施設を作るなんて相当の時間とお金がかかるわけで、今の人手不足で物流問題が心配されている日本で、そんな事ができると思えない。
価格がガソリン自動車・バイクの1.5倍〜2倍もする点

EVが普及しないだろうと思う事の一つに、価格が高過ぎるという事もある。
ホンダやヤマハ、スズキと言ったメーカーが原付一種のEVバイクを発売・発売予定をしているけど、同じガソリンの原付一種バイクの1.5倍〜2倍近くの値段がする。
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- ホンダ タクト ¥179,300 EV-neo ¥433,000
- ヤマハ Vino ¥214,500 E-Vino ¥314,600
- スズキ Let’s ¥171,600 e-Let’s ¥298,000
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上記は国内バイクメーカーの主な原付一種バイクとEVバイクの価格を並べてみた。
左がガソリンバイクの価格で右がEVバイクの価格だ。
ガソリンバイクより航続距離が大幅に落ちるEVバイクを、この価格で欲しいと思うだろうか?
こんな価格と性能になってしまうなら、もうバイクに乗る事を諦める人だって出てくるんじゃないかと思う。
政府が勝手に決めて、勝手に話を進めているのが気に入らない

ここまでバイク・車のEV化に否定的な理由を書いてきたけど、一番納得がいかない事が政府が勝手に決めて勝手に話を進めている事だ。
車やバイクは国民にとって生活に欠かせない重要なインフラの一つな筈なのに、何故国民に意見を聞こうとしないのか。
また十分に議論もされていないまま話を進めようとするのか。
日本の多くの人が車やバイクのEV化についてどう思っているのか知らないけど、それが決まりだからと、当たり前のことのように何も考えずに受け入れてしまうことが一番怖い。
僕は「おかしな事はおかしい!」って言わないと気が済まないタイプなので、例え自分1人でもEV化への疑問は言っていくつもりだ。
トヨタの豊田章男社長は度々、EV化への疑問を公の場で口にしてきたけど、残念なことにホンダやヤマハと言った国内の大手バイクメーカーからはそういう意見は聞こえてこない。
本来ならバイクで世界シェアを大きく占めている日本のメーカーからも何か意見を言って欲しいと思うけど、欧州は主要バイクメーカーにとっては大きな市場なので否定的な事は言えないのだろう。
ともあれ、今の日本はおかしな世の中になっているなと思う事ばかりで、何も言わなければどんどんと国民の生活は苦しいものに変えられていってしまう。
政府やマスコミがゴリ押ししている事は何か裏があるし、胡散臭い。
そもそもCO2削減を目的にEV化を進めているなら、山の木を切り倒して外国資本のソーラーパネル設置を許可している事だって矛盾しているじゃないか。
最近はEV化を推し進めてきた欧州も言うことが変わってきているし、なんとかこの流れが変わってくれると良いなと思っている。
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