「仕事なんだから嫌な事もある」っていう言い方が嫌い

そもそも仕事は楽で楽しくても良いはず

会社員時代に仕事がどうにも辛かった頃、母に「もう会社を辞めたい」と漏らした事がある。

母は、こちらの辛い気持ちに共感してくれるような人ではない。

「仕事なんだから辛い事もある。みんな辛抱しとるんやで。」と聞きたくもないありきたりの事を言われてしまった。

僕は若い頃から、「仕事なんだから辛い事もある」っていう言い方が嫌いだった。

そもそも仕事というのは誰かに価値を提供する事で、対価として報酬を得る事であるはずだ。

特殊な技術を提供する人、サービスを提供する人、役立つ情報を提供する人、労働力を提供する人、様々だろうけど、誰かの役に立っているから仕事には需要がある。

楽しんだり楽をして仕事をしても、それが世の中の誰かの役に立っているのであれば、それは立派な仕事なはずだ。

嫌な事・辛い事を我慢するのが仕事では無い。

その辺の勘違いしている人が日本人には多いと思う。

働くのが辛いのは労働環境の方に問題があるから

なんで働く人が「仕事は辛くて当然なんだ。」「みんな我慢しているから自分も我慢しなくては」と考えないといけないんだろう?

昔からそういう考え方に納得がいかなかった。

働くのが辛いのはそもそも労働環境の方が悪いからであって、労働者に我慢をさせる事が間違ってる。

労働が辛いのはだいたい以下のような原因からだろう。

労働が辛い理由
  • 上司や先輩・クライアントに怒鳴られる・詰められる
  • 仕事量が多過ぎて残業や休日出勤が多い
  • やりたくもない事を強制的にやらされている

 

上司や先輩・クライアントに怒鳴られる・詰められる

上司や先輩が怒鳴ったりするのも、上司や先輩自身が仕事に追い詰められている場合が多い。

納期や客先の対応にプレッシャーを感じて精神的・時間的に余裕が無いから、部下や後輩がトロい事をしているとイライラしてしょうがないのだろう。

イライラした感情を爆発させる為に部下や後輩が標的になる事が殆どだからタチが悪い。

詰められた人は精神的にダメージを負って、メンタル疾患になってしまい職場を去っていく人も多いと思う。

余裕が無い職場というのは、雰囲気が殺伐としているから直ぐにわかる。

みんな他人に完璧を求めすぎだし、寛容さが無い人が多い。

日本で働いていると、こういう余裕の無い職場は本当によく有る。

仕事量が多過ぎて残業や休日出勤が多い

仕事量が多過ぎるというのも、経営者が欲張り過ぎているのが原因だろう。

現場が仕事をこなす能力が追いついていないのに、会社の利益の為に無理な注文も受けてしまう。

なのに、人件費をケチって人を雇わないので、現場で働いている労働者が長時間残業や休日出勤をして仕事を片付けないといけない羽目になる。

皺寄せが来るのはいつも末端の労働者だ。

仕事だからと無理をして自分の時間を犠牲にしてまでも仕事をやらざるおえなくなる。

僕が会社員時代をやっていた頃は、こういう事がよく有った。

緊急の仕事だからと、せっかくの休日を潰されて休日出勤を命じられた事が何度あったことか・・・。

あれは本当に辛かった。

やりたくもない事を強制的にやらされている

やりたくもない事を強制的にやらされる事が辛いのは、無意味な事・無駄な事が日本の職場には本当に多い事があるからと思う。

僕は製造業で働いていたから、毎月やる”カイゼン”の仕事が本当に嫌だった。

少しでも製造の時間や人手を削減するために、毎月プランを練って実行して資料をまとめてみんなの前で発表しないといけなかった。

製造現場を改善したところで、労働者には何の改善にもならない。

経営者側からすれば、少しでも製造に掛かる時間や人件費といった無駄なコストを削減した方が利益が出るのだろうけど、現場で働いている労働者からすれば人を減らされて・仕事の時間効率を求められてますます仕事が大変になるだけだった。

なんでこんな無意味な事を、毎月毎月やらなきゃいけないんだって不満に思ってたけど、上からの命令で嫌々やらざる追えなかった。

仕事が嫌なのは異常な事

もし、もっと労働環境が改善されて時間的・人員的・精神的に余裕ある労働環境ならそこまで辛い思いをしなくても済む事だろう。

でも実際そうじゃないのは、経営者が労働環境の悪さを棚に上げて労働者に無理をさせる事で、どうにか成り立っている職場が多いからではないだろうか。

Twitterとかネットの書き込みを見ていると、自分が無能だとか社会不適合者なんだと自分を責める人がいるけど、そうじゃないと思う。

そういう風に感じさせる労働環境が異常なだけであって、労働者に無理強いさせている方が悪い。

嫌な事からは逃げよう

僕も若い頃は社会の洗脳で、仕事なんだから多少の嫌な事は当然の事で自分が我慢しなきゃいけないんだと思い込んでいた。

でも、いい大人になった今は仕事だからといって嫌な事を我慢する必要は無いと考えが変わった。

無理に我慢するから鬱になってしまったり、自◯に追い込まれてしまう人が後を絶たないのだろう。

「仕事なんだから嫌な事もある」というよく聞くセリフは、劣悪な労働環境を放置して労働者に我慢をさせるための呪いの言葉だ。

嫌な事や辛い事があったら我慢をしてはいけない。

嫌な感情や辛い感情は、自分の生き方を修正する為の警報だと思った方がいい。

自分の命を守るために、本能がここに居てはいけないと教えてくれているのだ。

別に会社を辞めても死にはしないし、会社に○されるくらいなら逃げた方がずっと良いと思う。

もしこれを読んでいる人が仕事に追い詰められて辛い思いをしているんだったら、我慢せずに自分の気持ちを大事にして欲しいなと思うのでした。

 

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