自分がAPD(聴覚情報処理障害)だと気付いた話

人の話がすぐに理解出来ない自分

最近、発達障害の症状の一つにAPD(聴覚情報処理障害)と言うものがある事を知った。

APDとは何ぞや?と言うと、人の話は聞こえているんだけどその内容が理解できなかったり、理解のスピードが遅い症状を言うらしい。

初めてこのAPDを知った時に、「あぁこれは自分の事だ・・・。」とすぐに思った。

僕は昔から人の話を聞き取ると言う事が苦手だった。

相手の話自体は聞こえているんだけど、話の内容を直ぐに理解する事が出来ない。

何度か聞き返したり、こちらから質問して内容を確認しないと話が飲み込めない事が本当に多かった。

周りの人を見ていると、人の話を聞いただけで「あぁそう言うことね。」と理解できているみたいだったから、どうやら自分だけ話の理解が追いついていないらしいとは感じていた。

話が分からないけど聞き返すのも怖くて、話が分かったフリをした事もよくあった。

話が分かっていないのに、「分かりました。」なんて答えてしまうと大抵後で後悔する事になる。

勘違いとか早とちりを起こして、仕事で失敗をしてしまい青ざめた事が何度もあった。

その度に先輩や上司に怒られて、自分は何て頭が悪いんだろうと自己嫌悪に陥ってたものだ。

APDの特徴

APDには以下の特徴がある。

APDの特徴
  • 聞き返しや聞き誤りが多い
  • 雑音など聴取環境が悪い状況下での聞き取りが難しい
  • 口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい
  • 早口や小さな声などは聞き取りにくい
  • 長い話になると注意して聞き続けるのが難しい
  • 視覚情報に比べて聴覚情報の聴取や理解が困難である

(「APDの理解と支援」小渕千絵、原島恒夫より引用)

僕は上記の全ての特徴に当てはまる。

特に一番下の『視覚情報に比べて聴覚情報の聴取や理解が困難である』というのが仕事をする上でよく困った。

はじめてする仕事の場合、慣れている人から教えて貰うのだけど、言葉で長々と説明されると頭が混乱してとても理解出来ない。

写真付きのマニュアルとか有ればまだマシだけど、一番理解し易かったのは実際に誰かがやっている所を見る事だった。

「百聞は一見に如かず」と言うけれど、本当にその通りだと思う。

また、『口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい』という症状もよくあった。

仕事上注意しなきゃいけない事を前もって言われていたのに、つい忘れてしまって後で大変な事になるという失敗をしたものだ。

言葉で気を付けろと言われた直後だけは気を付けるんだけど、時間が経ってしまうと忘れがちだった。

忘れないようにと机に付箋を貼っておいたりしたけど、いつもあっという間に机が付箋だらけになってしまって、逆に付箋を見なくなってしまう。

仕事の出来る人は、人から言われた注意事項をちゃんと守っていたから、自分は何でこんな事すら上手くできないのかとよく落ち込んだものだ。

APDの対処法について

それではAPDだとして、「どうしたら良いのか?」という事になる。

ネットで対処法を調べてみると、補聴器を使うとか聴覚トレーニングを受けるとか環境を調整するとかいう方法が挙げられていた。

結局、治療薬とか治療法がある訳では無いので、自分なりに工夫して話を聞き取れるようにするか、聞き取れない場合の対策を取るしかないのだろう。

僕としては人と共同でする仕事を避けて、個人で完結できる仕事を選ぶ事が一番無難な対策法な気がする。

一人で黙々とやる仕事の方が好き

僕は昔から人と共同作業で仕事をする事が苦手だった。

仕事の事で質問したり調整したり、時には冗談を言って場を和ませたりと共同作業にはコミュニケーション能力が必要だけど、コミュ障の僕は物分かりが悪かったり、勘違いが多かったりで人を苛々させたり怒らせたりする事が多かった。

このAPDが一因になっていたんだなって思う。

今でも人と一緒に仕事をする時は、上手くやれるかなって不安になるし緊張する。

僕はどちらかと言うと、一人で黙々とやるような仕事が好きだ。

そっちの方が自分には向いているなと感じる。

APDと知って少し気が楽になった

話はAPDの事に戻る。

昔は人の話が聞き取れない度に、自分は耳が遠いんだろうと思ってた。

でも健康診断の聴力検査で異常は見つかった事が無かったから、何でいつも人の話がすんなり聞き取れないんだろうと疑問だった。

APDの事を知って、長年の疑問が解消された。

知ったからといって、その症状が良くなる訳じゃないけど、少なくとも自分にはそう言う症状があると分かっただけでも気持ちは軽くなったし、これからは意識して対策を取りやすくなると思う。

APDで調べてみると、YouTubeに動画が色々と上がっているし、Web上にも情報は沢山ある。

診断テストもあるし、診療してくれる病院もあるらしい。

ここまで読んで心当たりのある方はAPDの可能性があるかもしれないので、ネットで調べて確認してみるのをお勧めします。

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