中国の寝そべり族に共感するという話

中国の若者の間で広がっているという寝そべり主義の考え方が好きだ。

中国は日本以上に受験戦争が厳しいらしい。

それを勝ち抜いて大手企業に就職しても今度は「996」(AM9時からPM9時の週6勤務)と呼ばれる長時間労働が待ち受けている。

そんな競争社会・資本家にこき使われる労働に疲れた若者がフルタイムで働く事を拒否して、生きるのに最低限の労働だけして持ち家もマイカーも結婚も諦めて、消費を抑えた生き方を選ぶ人が増えているとのこと。

こうした考え方・生き方に共感が集まり、中国の若者の間で広がっていって、”寝そべり主義”と呼ばれるようになったらしい。

これは日本でもセミリタイアという考え方が広がってきている事にも似ているし、アメリカのThe Great Resignation (大量退職時代)とも時期が重なっている。

世界的に今までの資本主義的な生き方を見直して働き方・生き方を変えようとしている人が増えてきているという事なのだろう。

ちなみにこの寝そべり族を中国語では「躺平」(タンピン)と呼ぶ。

「寝そべる」とか「横たわる」という意味だ。

文字通り、金儲けや立身出世の為に頑張ることを辞めて、のんびり横になって過ごす事だ。

ネットで検索すると、日当たりの良さそうな公園みたいな場所で横たわっている中国の若者の写真を見た。

僕も若い頃は会社で長時間働いてきたので、彼らの気持ちはよくわかる。

「生きて行くのに、なんでこんなに働かないといけないんだろう?」って誰でも1度くらいは疑問に思った事があるのではないだろうか。

絶望する人

そもそも受験勉強で良い学校に進み、企業に就職して働くという生き方も社会が作ったシステムであって、元々本人たちが望んでそうした生き方を選んだという話ではないはずだ。

企業で働いて結婚してマイホームをローンで購入するという今までの普通とされてきた生き方をする事で、労働者は会社に縛られ税金や社会保険料を自動的に徴収され、労働者はわずかな自由時間の合間にストレス発散の為に消費をする事で企業側も儲かる。

経営者や資本家、政府にとって都合が良いシステムだったわけだ。

今の時代、SNSで色んな人の本音を聞けるから昔ながらの価値観・考え方に疑問を持つ人も増えている。

社会からの圧力により生き方を強制される事から解放されたくなるのは当然のことだと思う。

YouTubeでこの寝そべり族の事を話題にした動画を見つけた。

日本の主要メディアでは見つからなかったので、海外の動画になる。

(何故、日本の主要メディアはこの話題を取り上げないんだろう?)

この動画は英語圏のメディアが作成した動画だけど、寝そべり主義に共感した海外の方からのコメントが沢山集まってる。


一部のコメントを読んでみたけど、多くのGoodボタンが押されているコメントは寝そべり主義に共感・賛同する内容だった。

僕も若い頃から企業に雇われて働くことが辛くて、「何でここまでして働かないといけないんだ・・・。」と不満に思っていたけど、ここのコメント欄を読んで、自分だけじゃなく世界中で同じように感じている人が居ることを知って嬉しくなった。

SNSを見ていると、こうした脱社畜労働の動きは中国だけでなく、アメリカでも日本でも少しづつ広がっているなと感じている。

労働しても苦労に見合わない(報われない)と感じている人や、生活の大半の時間を労働に奪われてしまう事に不満を感じている人が多いんだなと思った。

こうした社会に対する不満や労働に対する嫌悪感も、昔は人前ではなかなか口に出せなかった。

怠け者だと思われたり、働く事は辛くて当然だと説教されるのがオチだった。

昔は人前では言いにくかった事も、今はSNSで世界中の人と考えや感情を共有できるので良い時代になったなと思う。

労働問題については語りたい事がいっぱいあるので、また気になるトピックを見つけたら取り上げたいと思います。

 

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