恐ろしい…日本で「働かない15歳~39歳」が急増しているワケ

※この記事は2022/1/30 noteに投稿したものを一部修正して転載したものです。

先日、Yahooニュースで気になる話題を見つけた。

日本の若年無業者(家事もせず、学校にも行かず、働いていない人)が15~39歳の中で87万人居るらしい。

前回の調査時(平成27年)に比べて、こうした人達は10万人ほど増えているらしい。

この記事では厚生労働省はこうした若者が働いて充実した生活が出来るように、地域サポートステーションと言う相談窓口が全国各地に設置して、相談に乗ったりサポートしてますよと言う内容だった。

そんな窓口はじめて聞いたし、おそらく何の役にも立っていないだろうなとしか思えなかった。

働かないで引きこもってしまうのは、単純に日本の労働環境が劣悪過ぎるからだろう。

求人詐欺が多くて、入ってみたら聞いていたのと違った仕事をさせられるとか、求人票に書いてあるより休日が少ないとか残業が多いとかザラにある。

そう言う会社は働いている人達も余裕が無くストレスが溜まっているから、新人を時間を掛けて育てる余裕も無い。

ちょっとしたミスも許さずにガミガミと怒りガチだ。

若年無業者の方の多くは、仕事で怒られて人格を否定され、辛い思いをした経験があるのではないかと思う。

仕事で嫌な思いをしたら、転職して働く事が怖くなるんじゃないだろうか?

求人票にいくら良い事が書いてあっても、入ってみるまで実情がわからないし、嫌な人間に遭遇する危険性もある。

そりゃ働きたくないと思うよなぁって思う。

僕だって自分で稼げる能力があれば、会社に雇われて給料を貰う働き方はしたくない。

結局、雇われ労働者は経営者の金儲けに利用されて酷使されるだけだし、辛くて惨めな思いをするのが分かりきってるからだ。

厚生労働省がやるべきなのは若年無業者の就職支援とかよりも、労働基準法の罰則強化とか労働者を潰して使い捨てるようなブラック企業を根絶することだと思うけど、きっとそういう事はしないだろう。

政治とか企業に期待しても何も変わらないので、なるべく働かないようにして生きていこうという価値観が日本でも少しづつ広がっている。

車を所有するとかマイホームを購入するとか結婚して子供を作るとか、今までは普通だと思われていた生き方を捨てて、低収入・低支出の暮らしをすればそんなに働かなくても生きていけるし、税金や社会保険料の負担も軽くなる事に多くの人が気付き始めたからだ。

それと同時に今までと同じ働き方をしても、終身雇用の崩壊や税金や社会保険料の上昇、同一労働同一賃金制度の導入・福利厚生カットの動きなど正社員で働くメリットが薄れてきている事も大きいと思う。

もう真面目に一生懸命働いても、昔のように報われる時代じゃなくなりつつあるという事だ。

これは日本だけの問題かと思っていたんだけど、海外でも同じような労働に対する疑問や不満を感じている人が多いらしい。

中国では寝そべり族と言うライフスタイルが広がっている。

寝そべり族(ねそべりぞく)、寝そべり主義(ねそべりしゅぎ)、躺平主義(タンピンしゅぎ)とは、中国の一部の若者が選択したライフスタイルであり、かつ社会抗議運動である。彼らは社会的圧力による過労(996工作制; 朝9時から夜9時まで週6日間勤務、すなわち割に合わないラットレース)を拒否し、代わりに「寝そべって衝撃を乗り越える」、すなわち低欲望を選び、立身出世や物質主義に対して無関心の態度を取ることを選択したとされる。

具体的には、”不買房、不買車、不談恋愛、不結婚、不生娃、低水平消費”(家を買わない、車を買わない、恋愛しない、結婚しない、子供を作らない、消費は低水準)、「最低限の生活を維持することで、資本家の金儲けマシーンとなって資本家に搾取される奴隷となることを拒否する」といったポリシーである。

出典:Wikipedia

またアメリカでもAnti Work (反労働主義)の考えが広がっている。

これはredditというアメリカの掲示板にあるコミュニティで2022年1月現在、このコミュニティの参加者は170万人弱にものぼる。

今までの伝統的な働き方であった企業に雇われて1日8時間週5日以上の労働力を提供する事で給料を貰うという働き方を辞めて、自営業を始めたり・フルタイムの労働からパートタイムの働き方にシフトするという考え方だ。

YouTubeにもこの話題に関する動画が上がっていたので、そこのコメント欄から一部抜き出してみた。

これらのコメントを読んで、今の労働環境に疑問や不満を感じているのはアメリカの労働者も同じなんだと思った。

こういう働きたくないという意見を書くと「怠け者」だとか、「働かないと社会が回らない」とか言う人がいそうだけど、そうではなくて自分に合った自分らしい働き方がしたいだけだ。

もうお金の為に経営者とか資本家とか政府に搾取されるのを我慢しながら働くよりも、消費を抑えて質素な暮らしになったとしても、自分の時間や尊厳を大事にした働き方をした方のが幸せだと考える人が増え始めたということだと思う。

日本でも労働で苦しんでいる人が沢山いて、Twitterで検索すると「仕事を辞めたい」とか「●にたい」とか悩んでいる人を毎日見かける。

もっと労働に対する意識の変化・価値観の変化が社会に広まって、少しでも多くの人が既存の働き方から抜け出して、自分らしい生き方・働き方を見つけて欲しいなと願ってます。

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