田舎暮らしの実態

田舎は住む所ではない

田舎は不便なだけでなく、人間関係がキツイ

ボクの生まれた所は本州のとある海辺の田舎でした。

一応地名に町が付く所でしたが、実際は周りは田んぼだらけで、ポツポツとその合間に家が建っているど田舎です。

テレビでは「人生の楽園」みたいな番組で、田舎への移住を素敵なことみたいに放送していますが実態はかなり違います。

田舎への移住を考えている方・興味がある方向けに、田舎で住むということはどういうことなのかを話していこうと思います。

 

田舎は車社会で生活コストが高い

 

まず最初に言っておきたいのが、田舎で生活することは都会で生活するよりも下手したら生活費が高くつく場合がありますよということです。

人気ビジネスYouTuberの方が「生活コストを下げるには田舎に移住すれば良い」というようなことを言っていて、違和感を感じました。

その方は家賃が安いからという理由で田舎への移住を勧めていましたが、家賃が下がっても田舎は他の部分でお金が掛かります。

都市部なら公共の交通機関が発達しているので、車を所有していなくても暮らしで不便を感じることは少ないでしょう。

田舎だと車は生活していくのに必須になってきます。

電車やバスの本数が少なく、最寄り駅まで遠いなんてのはザラなので車が無いと仕事に行くにも買い物をするにも不便します。

 

仕事の選択肢の少なさ

 

田舎では仕事の選択肢が限られてきます。

工場があれば製造業の仕事があるかもしれませんし、地元の人が利用する小売業などのサービス業の仕事があるかもしれません。

ただ都会のような放送・雑誌・広告のようなクリエイティブな仕事は田舎にはまず無いです。

それに加えて都会に比べて賃金が低い傾向にもあります。

田舎は求人の時も競合相手が少ないため、人を集めるために時給を上げる必要が無いのです。

 

人間関係の密度が濃くて大変

 

休日にどこかへ遊びに行こうかと思っても田舎だと選択肢が少ないため、自ずと行く場所が限られてきます。

買い物や遊びに出かけたら、会社や学校の知り合いとバッタリ出会すなんてことは珍しくありません。

お互いに顔見知りなので、プライベートな情報も筒抜けです。

何処何処の家の誰が結婚した・離婚した、どこの会社に就職した・どこの大学に進学した、働かずに引き篭もってる・・・等々人の噂話があっと言う間に広がります。

車の特徴を覚えられていて、「この前の日曜日、〇〇に居たでしょ?」なんて聞かれてゾッとした事があります。

都会だとお互いに無関心で冷たさを感じる事もありますが、逆に田舎だとプライベートな部分に踏み込み過ぎてくるので怖さを感じる程です。

自治会・消防団・祭などの地域の行事に強制参加

 

田舎だとこれらの地域の組織や行事に参加を呼び掛けられます。

「ウチはそう言うのには一切参加しません」と簡単には断れません。

何故なら昔からその土地に住む有力者の人が地域を牛耳っていて、それらの人の意向に逆らうと村八分にされる可能性が高いからです。

回覧板を回してもらえなくなったり、地域のゴミ捨て場が使えないようにされたりと嫌がらせを受けます。

田舎の人は「困ったらなんでも言ってください」と表面上は親切に言いますが、実際にその土地のルールに違を唱えたら猛烈に怒ってきます。

つまり「この土地に長く住んできて住み易くしてきたのは自分たちなのだから、新参者は自分達の言う事を聞け」というわけです。

 

田舎への移住はよく考えて

 

ボクもツーリングやキャンプで田舎に行く事は好きです。

美しい自然とのどかな風景、人がごみごみしてなくて本当にリフレッシュできます。

ただ、その土地に住んで暮すとなると話はまるで違ってきます。

田舎で暮すと言うことは、とても大変で精神的・体力的にタフでないとやっていけない世界です。

田舎に住みたいなら、政令都市に公共交通アクセスが良く程よく自然が残された地方都市くらいが住むには一番程良いかなぁと思います。

 

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