会社を辞めて1年が経った

2021年9月に会社を辞めて、浜松市に移住し週4フリーター生活を始めて1年が経った。
会社を辞める前に散々、辞めた後の生活をシミュレーションして準備をしていたけど、実際に会社を辞めてこっちに来てしばらくは、本当にこの生活が上手くいくのだろうかと不安でしょうがなかった。
最初の頃は高過ぎる国民健康保険や市民税の請求書に青ざめたり、なかなか社会保険に加入させてくれないバイト先の社長にイライラしたりと大変な事もあったけど、半年くらい過ぎて会社の社会保険に加入してからは毎月の出費もかなり少なくなり、週末は好きな外食が出来るくらいに生活に余裕がでてきた。

「働いたら負け」の意味

働いたら負け
会社員時代は昇給しても税金・社会保険料が増えていくのが本当に辛かった

今の年収は200万程度だけど、年収が下がると社会保険や税金がかなり安くなることに驚く。
会社員時代は毎月の給料から税金・社会保険・組合費とか10万円くらい引かれていたから、「なんでこんなに引かれなきゃいけないんだ!」という不満があった。
これじゃあ月の3分の1くらいは税金とか社会保険の支払いの為に働いているようなものじゃないかと・・・。
今は月収15~17万くらいだから、給料から引かれる額は所得税・社会保険・雇用保険・市民税の合計で約35,000円程だ。
これくらいの負担なら、まだ納得がいく範囲かなと思う。
昔、”働いたら負けかなと思ってる”というニートの画像をネットでよく見かけたけど、「働くのが嫌いだから世間のプレッシャーに負けて働きたくない」という意味で言っているのかなと思っていた。

しかし今この言葉を見ると、会社員として働いて昇給しても引かれる税金や社会保険料も上がっていくので、最近は効率が悪いと言う意味で”働いたら負け”だと使われるようになってきていると思う。
日本の国民負担率(租税負担率と社会保障負担率を合計したモノ)は財務省の発表だと令和4年度は46.5%らしい。
こんなに引かれて手厚い年金や健康保険を受けられるならまだいいが、実際は社会保障は削られて、逆に負担はジワジワと増えているので個人的には不満しかない。
頑張って稼ごうという気持ちよりも、無駄な労働を減らして少しでも自分の時間を有意義に過ごした方がマシだと考える人が増えるのも当然の流れだろう。

貧乏セミリタイアという生き方

日本の税制や社会保障の仕組みだと、年収を思いっきり下げてしまえば(いわゆる住民税非課税世帯)税金や年金をほとんど払わずに済ませる事もできるので、世の中にはあえて年収を下げて住民税非課税世帯になりセミリタイアしている強者も居る。
税金や社会保険料の支払いを減らす事が出来れば、そんなに稼がなくても生きていけるという目から鱗の生き方を、こういう人達から僕は学んだ。
自分の生活に話を戻すと、この1年で週4のバイトでも経済的に困る事なく生活が出来ると実感を掴めたので、お金の心配は段々と減っていった。

浜松での生活

浜松市には特に縁もゆかりもなかったので、こっちに知り合いはいない。
基本的にボッチなので友達も恋人もいない孤独な生活だ。
バイトは基本的に週4日続けて働いて、毎週3連休を取っている。
休日に何をやっているかと言うと、こっちに来たばかりの頃は経済的な不安もあったのでブログを書いたりYouTubeの動画を作ったりと個人的な副業を頑張ってた。
しかし、経済的に安定しだしてそこまで頑張らなくてもやっていけそうだとなると途端に副業のモチベーションが下がってしまった。
今はYouTubeやブログの更新はしていない。
折角のんびりしたくて会社を辞めたのに、金のためにあくせくブログやYoutubeを頑張るのも矛盾しているなと感じて今は活動を辞めてしまった。
気が向けばまた再開するかもしれないし、向かなければ2度とやらないかもしれない。
副業の代わりに、始めたのが筋トレで飽き性の僕が今のところ4ヶ月くらい続いている。

かなり筋肉が付いて上半身が大きくなった。
筋肉が付いて肩や胸板が大きくなったから、何を着ても似合うようになったし、以前より人から舐められなくなったなと感じる。
あとは朝夕近くの川沿いの道を音楽を聴きながら散歩もしている。
もうYouTubeのモチベーションが下がったので、バイクでツーリングする機会も減ってしまった。
今は部屋でゆっくり動画を見たりゲームをしたりして、引きこもる日も多い。
元々、人付き合いは苦手だったから孤独に過ごす事にもすっかり慣れっこになってしまった。

残りの人生は静かに平和に過ごしたい

人からすれば、地味で退屈な日々に映るかもしれない。
また孤独で貧乏で惨めだと思う人もいるかもしれない。
しかし、僕からすればストレスが少なく悩みも無く、平和で心地の良い日々だ。
会社員時代に明日が来る事を怯えたり、休日に仕事の事や会社の人間関係が頭から離れなくて何をやっても楽しめなかった頃の事を思えば今の生活は穏やかで安心感がある。

これからの時代
必要なだけ働いて後は自分の時間を優先したい

僕はもう頑張って社会に合わせようという気持ちはサラサラ無くて、残りの人生は社会からなるべく距離を置いてひっそりと自分だけの心地良い生活が出来ればそれで良いじゃないかと思っている。
将来は孤独死かもしれないけど、全然それでも構わない。
出来れば自分の事は自分で出来るうちに、ピンピンコロリでこの世を去る事が出来れば良いなと願ってる。

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