部活動を辞めて本当に良かった!という思い出

学校に通っていた頃に嫌だった事は色々とあるけど、最も嫌だった事が部活動だった。

ただでさえ学校に通うのがダルかったのに、授業が終わってからさらに部活で数時間学校に残らないといけないのが辛かった。

僕はどちらかと言うと学校が終わったらさっさと家に帰って自分の時間を過ごしたいタイプだったから、学校の部活が楽しいと感じたことは殆どない。

部活をやっていても「早く終わって家に帰りたいな」と、いつも思ってた。

中学校に入った時に剣道部に入部した。

クラスで仲良くなった子が剣道をやりたいと言うので、自分もなんとなく一緒に剣道部に入った。

剣道部と言うのはガチガチの体育会系の世界で、入部して直ぐに叩き込まれたのは先輩など年上には敬語を使えという事だった。

小学校まで先生だろうが、年上の友達だろうが友達みたいにタメ口で話していたから、それは人生観が変わる経験になった。

つまり自分より年長者や経験の上の者が自分より立場が上で、自分が未熟な場合は立場が下になると言う事だ。

今まで誰とでも対等な感じで口を聞けていたのに、それからは人を自分より上の立場なのか下の立場なのか区別するようになったわけだ。

当然自分が先輩の立場になった時には後輩に対して、偉そうな口を聞くようになった。

今になって思うと、敬語を使って年上や先輩を敬えと言う教えは一種の呪いだったなと思う。

将来会社員になった時に上司や先輩の命令に服従させて、自分の立場が上になった時には後輩をこき使う為の洗脳だったわけだ。

剣道部の話に戻ると、毎日厳しい練習があって本当に辛かった。

剣道の有段者だった顧問から竹刀で叩かれて、先輩からも怒鳴られて、今でいうパワハラが学校の部活内で行われていた。

夏休みも部活のスケジュールが組み込まれていて、せっかくの夏休みなのに部活の事が頭から離れなくて心から楽しむことが出来なかった。

今思うと会社員時代に辛かった事と同じだ。

残業や休日出勤で自分の時間を奪われ、肉体的・精神的に疲れていても毎日休まず出勤し、嫌いな上司や先輩にキツイ言葉を浴びせられても、それに耐える生活だった。

学校の部活は将来就職して、労働者になった時のストレスに耐える為の訓練だったと言う訳だ。

結局、あまりに辛くて耐えられなかったので、1年生の秋に部活を辞めた。

辞めたいと長い間悩んでいたけど、他人にどう思われるか怖くて「辞める」の一言がなかなか言い出せなかった。

案の定「根性が無い」とか人に言われたけど、根性なんて無くて良いじゃないか。

なんでそんな辛い事を我慢しなきゃいけないんだ。

もちろん、部活が楽しかったと言う人もいるかと思う。

そう言う人を否定するつもりはない。

自分には学校の部活動というのが合わなくて辛かったというだけの話だ。

日本の学校教育には色々と疑問に思う事があるけれど、部活動の参加はやりたい人だけの任意で良いじゃないかと今になっては思う。

人それぞれ性格や個性が異なるわけだから、みんなと一緒に行動するように教えるんじゃなくて、人と違った自分らしい生き方をしても問題無いんだと教えるべきなんじゃないかと思う。

当時周りの教師に部活が辛いと洩らしても、「多少辛くても我慢して部活は続けろ」と言うだけだった。

部活を辞めた後も何か部活に入部しろと担任に言われた。

仕方なく他の部活に入ったけど、直ぐに練習に行かなくなって幽霊部員になった。

学校が終わって明るいうちに家に帰れる生活は素晴らしかった。

帰り道に道草して海を見に行ったり、ゲームセンターに行って遊んだりした。

親や教師からすると、そう言う事をさせたくなくて部活に子供を縛りたいんだろうけど、なんで子供が自由に遊んじゃいけないんだろう?

そうやって子供を管理して行動を縛り付けようとする大人の考え方が気に食わなかった。

あの苦しく辛い部活動の日々を思い出すと、貴重な子供時代になんであんなに惨めで辛い思いを我慢し続けていたんだろうという苦い思い出しかない。

もし今の自分が当時の自分に声を掛けられるなら、「そんな嫌な事我慢しなくていいんだよ」と言ってあげるのになって思う。

良かったらチャンネル登録をお願いします。
⇓ クリックして応援して頂けると大変嬉しいです
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
人気ブログランキング

Contact Us