ベンチ

何が幸せかは自分で決める

※この記事は2021/12/19 noteに投稿したものを転載したものです。

僕は今、週4日だけバイトして生活をしている。

週休3日なので、少なくとも1日は平日が休みになる。

この平日休みがとても有り難い。

銀行や病院・役所などに行きやすいし、いつもは混んでいる公園や飲食店も平日なら空いているからだ。

天気の良い日だと、誰もいない近くの公園まで散歩してベンチに腰掛けて温かい缶コーヒーでも飲みながらボンヤリと空でも眺めて過ごすことが多い。

そんな時「あぁ今日は自由だなぁ、最高だな。」といつも思う。

以前、平日の公園のベンチで腰掛けてボンヤリ過ごしていると、近くの工務店で働いている男性2人から見られた事がある。

視線に気が付いて彼らの方を見たら目を逸らしていたけど、平日の真昼間に暇そうにしている僕の姿が奇異に映ったのだろう。

こうして平日休みの時に忙しそうに働いている人達を見ていると、みんな労働が辛くないのかなって思ってしまう。

ベンチ 男性

僕も40代半ばまでずっとフルタイムで労働して生活してきた。

お金が欲しくて、自分の人生の貴重な時間を労働に捧げていた。

製造の仕事で正社員をやっていた頃は毎日忙しく働いていたから、朝早くに出勤して日が暮れてから帰る日々だった。

天気の良い日に薄暗い工場で仕事をしていると、人生の貴重な時間を無駄に捨ててしまっているような気分になったのを覚えている。

正社員時代は忙しく働いていたので給料は良かった。

欲しい物は大抵買えたし、海外旅行に行ったりもした。

今思うと資本主義的な価値観にすっかり染まっていたなと思う。

お金を沢山稼げるようになれば幸せになれると思っていた。

しかし、実際お金をたくさん稼げるようになってもあまり幸せじゃなかった。

グラインダー

製造現場の仕事は、精神的にも肉体的にもキツい。

次々に仕事を増やされて、平日は毎日数時間の残業が当たり前で休日出勤や夜勤もやらないといけなかった。

性格のキツイ先輩社員が居て、よく怒鳴られた。

細かな間違いも許さないし、すぐ感情的にキレるので一緒に働いていて頭がおかしくなりそうだった。

僕はこの人が大嫌いで、●してやりたいと何度思ったことか。

上司からはカイゼンをやれと指示されて忙しい通常業務に加えて、コストカットや時間効率を上げる方法を知恵を絞って案を出さないといけなかった。

会社は儲けているんだから、最新の設備を導入するとか人員を増やせよ!って思ったけど、会社はそういうことは一切しない。

カイゼンを頑張ったところで、人員を減らされ余計な仕事が増えて労働者に皺寄せが来る。

経営者側にとってはコスト削減で改善だろうけど、末端の労働者だった自分からすると労働環境は悪化していく一方だった。

絶望

休日も仕事の事が頭を離れずに、いつも不安と悩みが尽きなかった。

稼いだお金で欲しい物を買ったり、好きなように遊んだりは出来たけど、辛い現実を紛らわせるために金を使っていたようなもので、現実に引き戻されると暗い気持ちになっていた。

日曜の夕方に赤く染まった空を見ると、明日からまた1週間仕事が始まるのかと絶望的な気分になった。

いつまでこんな生活が続くのだろう・・・。

今年の9月会社を辞めて、フリーターになった。

労働が嫌いだから、少しでも労働しない生活にしようと思い週4日しか働いていない。

当然収入は激減するけど、それでいい。

自分にとってはお金を稼いで消費する幸せよりも、労働しないで自由でいられる幸せの方が大きいからだ。

ベンチ

今の時代、独身なら地方の安いアパートにでも住んで車を所有しなければ、そんなに生活費はかからない。

今持っているもので十分生活は便利だから、特別欲しい物も無い。

スマホとPCとネットに繋がる環境が有れば、そこそこ楽しく生きていける。

”普通の人生”が崩壊しつつあるこれからの時代、そういう生き方を選択する人も増えていくんじゃないかと思う。

もう社会から押し付けられた価値観に沿った生き方はしたくない。

何が幸せかは自分で決める。

会社にこき使われて奴隷のような生活をするくらいなら、毎日卵かけご飯のような質素な生活だとしても、なるべく労働しない生活を僕は選びたい。

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